どっかの飲食店ー
銀「ふぅーふぅーあーんー。」
土「なにが、ふぅーふぅーあーんだかしてみろ。」
服屋ー
銀「これなんかいいんじゃねー?」
土「いや、太郎はもっとワイルドにしたほうがいい。」
公園ー
太「わーーww!!」
いろいろなところで太郎と一日楽しく過ごした。
そして夕方。。
太郎は、公園の池を前に泣いていた。
その様子を発見する銀時。
銀「太郎、どうして泣いてるんだ?」
太「おばあさん、僕、もう少し大きくなったら鬼退治に行かないと・・。」
銀「鬼退治ねぇ。この時代に鬼はいるかもわからないぞ。」
太「・・金棒を持っている奴はみんな鬼だ。だから僕が退治しないと・・。」
銀「じゃあ、攘夷派のヤツラが鬼ってわけか・・。」
太「うん。。でも、僕。怖いよ。。」
土「そんなあまいこというんじゃねぇよ。」
銀「大串君?」
土「太郎、お前も男ならきっちりしろ!そんなうじうじしてる奴は山に帰れ!」
太「・・・・・。」
銀「大串君、太郎はまだ子供だぞ。帰れる訳ねぇだろ?」
土「うるせぇ!太郎、やるかやらないかはっきりしろ!!」
太「・・・・・。」
土「俺は、やるのかやらないのかをはっきりしない奴は大嫌いだ!!」
銀「おい、いいすぎじゃねぇか?」
土「俺は赤ん坊の時から剣術をしこまれた!」
そういって、俺は去った。
太郎のことを思って・・・。
その夜。。
俺は太郎のためにおにぎりを屯所にもって行ってあげた。
太郎は、ももたろうの本を静かに読んでいた。
ーーーーーーーーーーー
数日後ー
太「僕、鬼退治に行きます!」
太郎が突然そんなことを言い出した。
今は真選組の屯所にあの日のメンバーがいる。
そこへ、大串君が部屋へ入ってきた。
土「よく言った!太郎!」
太「おじいさん・・。」
山「でも、場所はわかるんですか?」
太「金棒の場所なら、僕、わかります!」
土「そうか!太郎、いっぱついけ!」
銀「あ、そうそう。」
俺はあることを思い出し、部屋を出た。
だが、声は聞こえる。
土「太郎が行くっていうんなら、俺は反対しねぇ。よし、いくか!」
銀「ちょ!ちょっとまって!!」
俺は用意してあった服とはちまきを太郎に着させる。
銀「これでよし!」
神「わぁー!いよいよ鬼退治アルね!」
沖「俺も鬼退治しまっさぁ。」←土方にバズーカ向ける。
土「おい!」
沖田君と大串君のいつもの争いが始まった。
新「銀さんいつのまに・・。」
近「まるでおかあさんのようだな!ハッハッハッ!」
土「・・たくっ。鬼退治といえばお供が必要だな。
・・総悟、チャイナ!お前らは犬とキジだぁ!!」
神「キジアルね!やったアル!でもお前が犬なのが気にくわねぇ。」
沖「俺も、お前みたいなチャイナ娘がキジなのはいやでさぁ。」
土「だまれ!近藤さんはサルだ!!」
近「え?サル?ゴリラからきてないよね、コレ!!」
土「山崎とメガネはキビ団子1と2な。」
山・新「ええええ!!キビ団子ー!!」
山「なんでですか副長!」
土「それしかねぇだろ。」
新「すでに生き物じゃねーよ!食べ物だよ!」
土「そして、時代がちがうんだ。今回はおじいさんとおばあさんもついていくぞ!真選組隊士もな。それぐらいならいいだろ。」
銀「さて、いこーか・・。」
太「うん。」
土「鬼退治に出発だ!!」
いざ、鬼退治へ!!!
ターミナル付近ー
「準備はできた・・。いくぞ!」
「ああ・・。」
そのとき、僕は勇気を振り絞って叫んだ!
太「そんなことはさせないぞ!!鬼よ!成敗してやる!!」
「ん?」
「子供かよ・・。」
土「悪ぃーが、俺たちもいるんでね。」
銀「今回は太郎と一緒に鬼退治だ。」
ザッザッ!
お供たちが僕等の後ろに立った。
沖「お供1犬でさぁ。」
近「お供2っサル!!」
神「お供3キジィ!!!」
山「・・・・・キビ団子1・・。」
新「・・・・・・キビ団子2・・。」
「フン・・。学芸会はよそでやりな。」
おじいさんはキビ団子を持ってきてくれた。
それを口にほおばる。
太「鬼ども!観念しろ!!」
僕は勢いよく走り出した。
「お前たちは向こうを相手しろ!」
「はいよっ!!」
後ろから出てくるたくさんの鬼の手下。
土「こちらからも行かせてもらうぜ!」
お供たちやたくさんの隊士たちが加勢する。
わぁぁぁぁ!!
ドカッ!
ガキィーン!!
辺りで大きな音が響く中、一太刀、二太刀と鬼のかしららしきものを切る。
「ぐわぁぁあ!」
鬼が悲鳴を上げた。・・やれる!!
太「わぁぁぁぁ!!」
「二ッ。」
太「!!」
ドカッ!!
太「ウッ・・!!」
飛ばされた・・。
「「太郎!!」」
おじいさん、おばあさんが駆けつける。
「できると思ったか?」
土「太郎!びびるな!」
それを聞いて、もう一回刀を振る。
太「てやっ!」
鬼が後ろへ下がる。
とどめだ!!
ガキィン・・!!!
刀が折れた・・。
「「太郎!!」」
おじいさんとおばあさんが加わった。
けど、怖い・・・!!
太「わぁぁぁぁぁ!!」
僕は怖くて怖くてたまらなくて・・
その場から逃げ出した・・。
怖いよ・・。
僕なんかが・・かなう相手じゃ・・・・。
僕は、出てくる涙を服でぬぐった。
「「太郎!!」」
太郎が、戦いの場から逃げ出した。
「おいおい、こんなオチかよー・・。」
土「くっ!」
俺は太郎を追いかけようとした。
銀「だれもがおまえみたいじゃねぇぞ。」
土「・・・・・。」
俺は走り出した。
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太郎は、路地の隅にいた。
土「太郎・・・。」
太「・・・ごめんなさい・・。」
土「・・・なにあやまってるんだ。」
太「・・・・僕はみじめだ!僕ががんばっても、もう・・。」
土「なに言ってんだ!お前は、よくやった。太郎は太郎だ!」
土「ももたろうじゃねぇ、太郎だ!」
太「・・・。」
土「太郎で十分、いやそれ以上だ!!」
太「・・・・。うん・・・。」
太郎は顔を上げ、涙していた。
おじいさんが、僕を励ましてくれた。
でも・・。
やっぱり、少し怖い・・。
おじいさんも、おばあさんも、戦ってる・・。
僕は・・。
僕は・・・。
カキィーン!!
ドカーン!!!
騒音がやけに大きく聞こえる。
・・まだ、戦いは続いている・・・。
おされてるのか
そうじゃないのか
わからないけど
僕がやらないといけないような・・。
でも・・。
『わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
悲鳴
鬼の金棒で、地面が粉々に崩れた。
バランスをくずしている・・。
やっぱり・・僕が行ったって・・。
!!
土『太郎で十分、いやそれ以上だ!!』
僕は・・・。
僕は!!!!!
僕は、鬼に向かって走り出した。
ガキィーン!!
戦いはいまだに続いている。
金棒によって、地面がくずれてやりにくい。
金棒が、もう一回振り落とされようとする。
アレやられたら、ちょっとやばいかも・・。
ガッ!!
「「!!」」
太郎が、素手で金棒を止めていた。
やったんだな大串くん・・。
てか、太郎すげぇ・・。
太「・・太郎として、鬼を退治する!!」
はっきりとした、はきはきした声。
鬼は油断している。
土「!今だ!!」
俺も鬼をたおすべく、立ち上がった。
ガキッー!!!
ガキャーン!!
次の瞬間、金棒が飛び上がった。
ガッ!!
太郎が、金棒を取っていた。
「くそっ!!」
逃げ出そうとする鬼ら。
土「どこにいくんだ?」
『・・・・・;』
鬼は御用となった。
金棒も取替えしたし、一件落着だな・・。
江戸川ー
俺達は太郎を見送るために、江戸川にいる。
太「金棒は、元の場所に戻しておきます。
・・・僕、鬼を退治したから山に帰らないと・・。」
そんなこと、わかってる・・。
土「泣くんじゃねぇよ。」
俺はそういいながら太郎にマヨネェ~ズをわたす。
太郎も、それを受け取ってくれた。
太「二人とも、父上のようでした!」
そういって、マヨをすすり、向こうを向いた。
銀「うぅ・・。」
あいつもそっぽ向いてる。
太郎はももにもどって流れていった。
神「行っちゃたアル・・。」
沖「土方さん、あんたもさみしいんじゃないですかィ。」
土「だれが!!」
沖「あーあ、強がっちゃて・・。」
土「てめぇ!」
そうこうしている間にもあいつは川を見つめて、小さく声を上げていた。
新「銀さん、いつもとに戻るんでしょうね・・。」
山「ハハッ・・。」
土「ほら、立てよ!いつまでもないてんじゃねぇ!」
銀「うっせぇ!!」
銀時は、俺を押してきた。
そして、二人ともども川へ落ちた。
あとで覚えてろよ!!
ーENDー