「天はわしらの願いも聞いてくれるじゃろうか。」
ふと坂本辰馬がそんな事を呟いた。
「さぁな。…天しだいじゃねーの。」
坂田銀時はそれに星空を眺めながら応える。
「あはははは……世の中はなにが起こるかわからん。」
ここは屋敷の屋根の上。
そこに二人は寝そべっていた。
下では明かりがついていて笑い声が聞こえる。
「けんど、アマントが地球に来る限り、なにが起こるか、このまま戦したち先は見えちゅう。わしらの願いもちくたあ聞いて欲しいぜよ。」
「…で、俺たちの願いってのは何なんだよ。女といちゃつきたいってか?」
「あははそんなんじゃのーて、こがな戦が終わって欲しいのもあるが、あしの願いもちくたあ叶ったがうなもん。おまんの願いは何かあるんか。」
「叶ったて、何が。…戦はまだおわんねーよ。」
「銀時、おんしの願いは何かあるんかー?」
「…別に。俺は俺のしたいようにするだけさ。」
しばしの沈黙
「そうか。…ほんならわしもしたいようにやる。」
「あ…?」
と、竜馬は銀時の元へいくと額にキスした。
「テメー…何…」
「デコチューじゃ。わしからのバースディプレゼントじゃ」
辰馬はへらへら笑いながら言った。
「辰馬ァ。いくら俺が今日たっ!?」
言葉がさえぎられたのはそこをふうじられたから。
ー触れるだけのキスー
短い時間だったが、二人には長く感じられた。
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「銀時!辰馬!そこにいるのだろ?準備が出来たぞ。」
「早くしねぇとはじまんぞ。」
下から聞こえる同士の声。
「おー。今行く!」
辰馬は立ち上がり下へ降りようとする。
驚きか、唇の違和感からか銀時は動かない。
竜馬は振り向いて言った。
「誕生日おめでとう。金時!!」
辰馬が見えなくなった後、銀時は呟いた。
「…っ、銀時だっての!」
その後、銀時の誕生パーティーが開かれた。